日本語教師の方で、海外で働いている方やこれから海外で働く予定の方は英語の必要性を十分に感じていると思います。
また、国内でも「できる日本語」や「まるごと」といったトピックシラバスの教材が少しずつ普及してきており、英語の必要性を感じている先生も多数いらっしゃるのではないでしょうか。
今、国内の日本語学校では、「みんなの日本語」を使って直接法で文型中心の教え方をしていると思いますが、英語が話せると、トピックシラバスでも授業ができたり、文法の細かい説明を英語でできたり、教え方のバリエーションが増えます。
ですから、日本語教師のスキルアップのためには英語学習は欠かせないものとなります。
そこで、今回は日本語教師の方が英語の復習や練習をするときに役立つオススメの本を紹介したいと思います。
もう一度英語を勉強したり、会話の練習がしたいという方は参考にしてください。
目次
会話の練習におすすめの本
1. どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
英文法の知識はあるけど、「話すとなると全然言葉に出てこない」という方にはこの本がおすすめです。
本の内容は至ってシンプルで日本語の文章を見て、瞬時に英訳するというものです。
日本語教師の方なら、パターンプラクティスという言葉をご存知ですね。この本はその練習の1つです。
この本で出てくる文法は中学1年から3年までで習う文法なので、とても簡単です。でも瞬時に英訳するとなると意外と口に出して言えません。
ですから、瞬時に言えるようになるまで練習することで会話力を鍛えるのです。
この本は文型別でカテゴライズされているので、文法をシャッフルして練習したいという人はこちらの本もおすすめです。
2. 英会話 ぜったい音読
日本語教師の方なら本の音読やシャドーイングなど声に出して練習する重要性を十分理解していると思います。
英語の場合も同じで、スピーキング力を向上させたいなら声に出してたくさん練習する必要がある。
こちらの本は少し古い本ですが、英語力アップにとても良い本です。
簡単なダイアログがあり、「文章を見ながら音読」→「CDと文章を見ながら音読」→「CDを聞きながら、シャドーイング」というように各章で声に出して英語を話す練習を繰り返すことでスピーキングスキルを磨いていきます。
CDを聞きながら練習するので、発音の練習にもなりますし、私も昔は何度も使っていてとても良い本だと思ったので、紹介しました。
なお、上の本は「標準編」ですが、少し難しいと感じた方は「入門編」もあるのでこちらもチェックしてみてください。
文法の復習におすすめの本
1. 1億人の英文法
英文法が全然ダメ、文法の勉強は嫌いという方にはこちらの本がおすすめです。
英文法の参考書って、「関係副詞」だとか「名詞修飾節」だとか難しい文法用語を使って説明されている本が多く、語学学習が苦手な人には辛いですよね。
でも、この本は難しい用語の使用は避けて書かれています。また図やイラストも多いので、英語の文法の意味も見やすくイメージしやすいです。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
2. Forest
がっつりと英文法を勉強したいという方にはこちらの本がおすすめです。
高校生のときに受験勉強のために読んでいた人も多い方と思います。
中学・高校で習う英文法の説明が一通り書かれていて、辞書としても使うことができます。
機能別に文法が分けられているので、索引からすぐに読みたいページを見つけることができるのも良いですね。
私は文法の調べ物をする時に、辞書として使っています。
3. 中学3年間の英語を10時間で復習する本
英語初級者でちょっと本を読む時間が取れないという方には「中学3年間の英語を10時間で復習する本」がおすすめです。
中学英語3年分を10時間で学習できるように構成されているので、1日1時間読めば、10日でざっくりと復習ができます。
コンパクトにまとまっているので、中学英語をもう一度おさらいしたいという人にはおすすめの1冊です。
図解 中学3年間の英語を10時間で復習する本 (中経の文庫)
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回は、英語の復習や練習におすすめの本を紹介しました。
他にも良書はたくさんありますが、まずはどれか1冊を買って何度も繰り返し読み返すことが大切です。そしてその本に書かれていることを習得したら、他の本に挑戦してみるといいと思います。
英語はできて損はないですし、日本語教師である以上、話せた方が良いです。
普段忙しく時間が取れない先生も多いかと思いますが、毎日5分んでも良いので少しずつ勉強されることをおすすめします。