日本語教師の方なら、学生にアンケートを書いてもらう機会が時々あると思います。
例えば、「授業について」や「先生について」、「進路について」などです。
意味は「一定の質問形式で意見を問うこと」ですね。
でも、この「アンケート」という言葉は実は英語からきた言葉じゃないことを知っていましたか?
今日は「アンケート」という言葉について紹介します。
「アンケート」は英語で何ていうの?
「アンケート」という言葉ですが、英語で「questionnaire」と言います。
あまりカタカナ表記は好きではありませんが、読み方をカタカナで書くと「クエッショネアー」となります。
日本語の「アンケート」と比べると、全然違う言葉であることがわかりますね。
カタカナ表記だから英語でも同じ言葉だろうと思って、英語圏の学生に「これはアンケートです。書いてください。」何て言っても、一切通じませんから注意しましょう。
じゃあ、「アンケート」という言葉はどこから来たのでしょうか?
「アンケート」の言葉の由来
「アンケート」という言葉はカタカナ表記からもわかる通り、外の国の言葉から来ています。
それでは、どこの国の言葉から来たのでしょうか。
少し考えてみましょう。
・
・
・
・
・
・
・
それでは答えです。
アンケートはフランスから来た言葉です。
フランス語で質問や調査を意味する言葉に「enquete」という言葉があり、日本はその言葉を借りて「アンケート」というようになりました。
ですから、フランス語圏の学生だったら「アンケート」という言葉は伝わるかもしれませんね。
ちなみに、このフランス語「enquete」の語源はラテン語で”探し求める”という意味の「inquarere」から来ているらしいです。
言葉ってとても奥が深いですね。
さいごに
今回は「アンケート」を英語でどういうか、また、その語源について紹介しました。
カタカナ言葉は外国から来た言葉がほとんどですが、全てが英語から来たものではありません。
ですから、言葉の語源を知っておくと学生から質問があった時に教えてあげられるので、知っておいた方がいいです。
いつまでも「どうしてですかね〜」、「わかりません」といった返答をしてしまうと先生としての信頼も落ちますし、先生たるもの言葉の由来や歴史も知っておくと良いと思います。
これからは、授業中に「先生どうしてアンケートっていうんですか?」と質問された時には、「フランスから来た言葉なんですよ」って教えてあげるといいと思います。