以前、「日本語教師のスキルアップのために!英語の練習・復習におすすめの本」の記事で英会話や文法の練習・復習に役立つ本を紹介しました。
しかし、英語はすぐに上達するものではありません。毎日勉強し、使っていくことで少しずつ上達します。
ですから、急遽、授業で英語を交えながら教えることになったら、大変ですよね。
たとえ、日本語だけで日本語を教える場合でも、英語圏の学習者しかいないボランティア教室や日本語学校であれば学習者から英語で質問されることがあります。
あなたなら、そんな時どうしますか?「英語が話せないからごめんね。」では学習者が可哀想ですよね。
そこで、今回は日本語教師が英語で日本語を教える際に、助けとなる本をランキング形式で紹介します。
日本語教師におすすめの英語書籍
日本語学習者が勉強する日本語文型のほとんど網羅されている文型辞典です。
各文型にはJLPTのどのレベルに該当するのかが記載されていて、文型の説明には日本語だけでなく、英語、中国語、韓国語で説明が書かれています。
また、文型を使った例文が3〜5つあるので、どういうような文でその文型が使われるのかイメージしやすいです。
英語で説明が難しい場合は、コピーして配布してあげることで学習者の助けになって良いでしょう。
尚、この本は電子書籍版もあり、電子書籍で購入すると少し割引があります。使い勝手も良いのでおすすめです。
Kindle版「どんなときどう使う 日本語表現文型辞典」は使いやすくておすすめ(姉妹サイトへリンク)
「みんなの日本語」を使って日本語を教えている先生にはこちらの本がおすすめです。
みんなの日本語に出てくる文型の説明が英語で書かれているので、「どうやって英語で説明すれば良いのか」を学ぶことができます。
また、説明が難しけばコピーして学習者に配ることで、学習者の理解の助けとなりますね。
文型によって、説明が足りないこともありますが、教科書準拠なので使いやすく1冊持っていても損はないと思います。
GENKI: An Integrated Course in Elementary Japanese I [Second Edition] 初級日本語 げんき I [第2版]
海外の日本語教育機関で人気がある教科書「げんき」です。
こちらは日本語初級の総合テキストになりますが、学習者が独学でも日本語を勉強できるように文法の説明が英語で詳しく書かれています。
みんなの日本語よりも詳しく書かれているので、英語での説明を深く知りたい人にはおすすめです。
「英語は全然ダメ」という人には少し単語が難しいかもしれませんので、日本語の文型の知識があれば、理解できる部分も多いと思いますので、こちらの本もぜひ手元に置いておきたい1冊です。
さいごに
今回は本語教師が英語で日本語を教える際に、助けとなる本を紹介しました。
英語で日本語を説明することは難しですが、英語で日本語が説明できるようになると授業のやり方がより柔軟になり、先生にも学習者にもメリットでしかありません。
難しかもしれませんが、スキルアップのために今回紹介した本を参考に少しずつ知識を増やしていってください。