こんにちは。
今回は和製英語についてのお話です。
日本にはたくさん日本語から作られた英語「和製英語」があるのをご存知でしょうか。
日本語教師の方は日本語で日本語を教えている方が大勢いらっしゃると思います。しかし、英語から来た言葉だと思ってうっかり和製英語を使ってしまうと、学生の頭の中が「?」になるかもしれないので和製英語を知っておいた方がいいです。
そこで、今回は英語っぽいけど実は和製英語である単語を紹介します。
目次
家電に関する和製英語
1. ノートパソコン
仕事や生活に欠かせないものとなった「ノートパソコン」ですが、これは実は和製英語です。
英語では、laptop(ラップトップ)と言います。
海外でパソコンを買いたい時、「ノートパソコンを探しています」と言わないように注意しましょう。
また、普通のデスクトップのパソコンのことを英語では、computer(コンピューター)と呼びます。
“personal computer”から来ている「パソコン」ですが、これも外国人は使いませんので注意しましょう。
ノートパソコンは英語で”laptop(ラップトップ)“という。
2. 電子レンジ
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“レンジ”がカタカナなので、英語では”〜レンジ”と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、電子レンジも和製英語です。
英語では、microwave(マイクロウェーブ)と言います。
日本語教師の方は中上級のクラスで料理をトピックにした授業をされると思いますので、注意しましょう。
ちなみに、ガスコンロは英語で、gas range(ガスレンジ)やgas stove(ガスストーブ)と言いますので、合わせて覚えておきましょう。
電子レンジは英語で”micro wave(マイクロウェーブ)”と言う。
ガスコンロは“gas range(ガスレンジ)“や”gas stove(ガスストーブ)“と言う。
3. コンセント
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コンセントも和製英語として有名な言葉です。
英語では、outlet(アウトレット)と言うのが一般的ですので、覚えておきましょう。
コンセントは英語で”outlet(アウトレット)“と言う
食べ物に関する和製英語
1. フライドポテト
ファストフードのメニューで定番のフライドポテトですが、これも実は和製英語です。
海外のレストランで、うっかり「フライドポテト1つ」と言わないように注意しておきましょう。
英語では、french fries(フレンチフライス)と言うのが一般的です。フィリピンでは短く「フライス」と言う人もいます。
フライドポテトは英語で”ftench fries(フレンチフライス)“と言う。
2. アメリカンドッグ
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私は子供頃によく食べた記憶がある「アメリカンドッグ」。これも和製英語です。
英語では、corn dog(コーン ドッグ)と言います。
アメリカンドッグと言うと「アメリカの犬」という意味になるので気をつけましょう。
ちなみに「コーン ドッグ」の由来ですが、これはトウモロコシの粉を原料として衣が作られているため、”corn dog”と呼ばれています。
アメリカンドッグは英語で”corn dog(コーン ドッグ)“と言う。
3. ソフトクリーム
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夏には欠かせないソフトクリーム。ソフト(soft) + クリーム(cream)で、なんとなく英語のような気もしますが、海外で「ソフトクリーム1つください」なんて言うと、「Huh?」と言われてしまいます。
英語では「ice cream(アイスクリーム)」と言います。
尚、日本人は「アイスクリーム」を略して「アイス食べたい」と言った表現を使いますが、「ice(アイス)」は英語で「氷」を意味するので、「氷食べたい」と言う意味になります。
英語でうっかり「氷食べたい」と言わないように気をつけましょう。
ソフトクリームは英語で”ice cream(アイス クリーム)“と言う。
4. シュークリーム
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これも何となく英語っぽい響きの言葉ですが、フランス語の”chou a la creme”から来た言葉です。
もし、シュークリームくださいと言ってしまうと、「Shoe cream」つまり、靴のクリームを注文していることになるので、気をつけましょう。
英語では「cream puff(クリーム パフ)」と言います。覚えておきましょう。
シュークリームは英語で”cream puff(クリーム パフ)“と言う。
仕事に関する和製英語
1. アルバイト
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これは和製英語ではなく、ドイツの”Arebeit”から来た言葉ですが知っておいた方がいいです。
英語では、part time job(パートタイムジョブ)と言います。
日本でもよく「パートで働く」と言葉を口にすると思いますので、覚えやすいのではないでしょうか。
「アルバイト」という言葉は基本的に通じませんので、うっかり使わないように注意しておきましょう。
アルバイトは和製英語ではないがうっかり使わないように注意が必要。
英語では、part time job(パートタイムジョブ)と言う。
2. サラリーマン
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日本では会社員のことを「サラリーマン」と呼びますが、これは英語のsalary(給料)とman(男性)を組み合わせた和製英語です。
「お仕事は何をなさっていますか?」と質問されて「サラリーマンです。」と答えないように注意しましょう。
サラリーマンは英語でoffice worker(オフィスワーカー)です。
サラリーマンは英語で”office worker(オフィスワーカー)“と言う。
衣類に関する和製英語
1. パーカー
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みなさんはよくパーカーを来ますか?
私はちょっと出かける時や、肌寒い時によくパーカーを使います。
でも、このパーカーと言うと英語圏の人は雨ガッパをイメージします。
パーカーは和製英語ではありませんが、間違いやすい言葉ですので、注意しましょう。
英語では、hoodie(フーディー)と言います。
パーカーは英語で”hoodie(フーディー)“と言う。
2. ワンピース
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一見、英語っぽく聞こえるワンピースですが、外国人には通じません。
もし「ワンピースを探している」なんて言ってしまうと、漫画のことだと思われるかもしれません。
英語では、dress(ドレス)と言います。
パーティーに来ていく服も英語でdressなのでややこしいですが、どちらも同じ言葉です。
ワンピースは英語で”dress(ドレス)“と言う。
文房具に関する和製英語
1. ホチキス
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ホチキスは英語では「stapler」と言います。
カタカナなので英語っぽいかもしれませんが、この「ホチキス」という名前は実はstaplerを発明した人の名前なんです。
ホチキスは英語で”stapler(ステープラー)“と言う。
2. セロテープ
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和製英語というわけではないのですが、この「セロテープ」という言葉はイギリスでしか通じません。
イギリスの「cello」という会社が発明したことから「セロテープ」と呼ばれるようになりました。
しかし、英語では「scotch tape」と呼び、他の国ではこの呼び方で呼ぶのが一般的です。
セロテープは英語で”scotch tape(スコッチ テープ)“と言う。
3. シャープペンシル
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学生に必須の筆記用具「シャープペンシル」ですが、これも和製英語です。
「シャープペンシル」の語源は、アメリカで発売された世界最初の実用シャープペンシルの「Eversharp pencil(エバーシャープ ペンシル) 」から取られたものだと言われています。
よく日本の電機メーカー「シャープ株式会社」が発明したから、シャープペンシルと名付けられたと勘違いされている方がいらっしゃいますが、実は逆で「シャープ株式会社」の名前はこの「エバーシャープ ペンシル」から取られたものだと言われています。
では、シャープペンシルは英語で何というかですが、「mechanical pencil(メカニカル ペンシル)」と言います。
シャープペンシルは英語で“mechanical pencil(メカニカル ペンシル)”と言う。
ちなみに、シャーペンの芯のことを英語で「lead(レッド)」と言いますので、一緒に覚えておきましょう。
車に関する和製英語
1. ハンドル
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車を運転する時に握る「ハンドル」ですが、これも立派な和製英語です。
「handle(ハンドル)」とは日本語で「取っ手」のことを意味します。
ですから、car handle(車のハンドル)というと相手は「車のドアの取っ手」を想像してしまうかもしれません。
日本語のハンドルは英語で「steering wheel(スティーリング ウィール)」と言います。
wheelというと車輪を意味するので、少し間違いやすいかもしれませんが、間違って「handle」と言わないように気をつけましょう。
車のハンドルは英語で”steering wheel(スティーリング ウィール)“と言う。
2. バックミラー
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使用頻度はかなり低いですが、車のバックミラーも立派な和製英語です。
英語では「rear-view mirror(リア ビュー ミラー)」と言われます。必須単語ではありませんが、豆知識として覚えておきましょう。
バックミラーは英語で”rear-view mirror(リア ビュー ミラー)“と言う。
3. ガソリンスタンド
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一見、「これって英語じゃないの?」と思ってしまうガソリンスタンドですが、実はこれも和製英語です。
英語では「gas station(ガスステーション)」というのが正しい言い方です。
ドライブ中に「ガソリンが無くなってきた」なんて会話をすることがあると思いますが、英語で会話する際は「ガスが無くなってきた」が正しいです。
ガソリンスタンドは英語で”gas station(ガス ステーション)“と言う。
行為に関する和製英語
1. カンニング
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人の答えをこっそり見たり、用意していたカンペを見る行為を日本語で「カンニング」といいますが、英語では「カンニング(cunning)」は「ずるい」や「悪知恵」といった意味になります。
日本語のカンニング行為は英語で「cheat(チート)」と言いますので、覚えておきましょう。
カンニング行為は英語で“cheat(チート)”と言う。
テレビや映画に関する和製英語
1. ドラマ
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日本で「ドラマ」というと全8〜10話程度ある、長編のストーリーの物をイメージする人が多いかもしれませんが、海外ではそれをドラマとは言いません。
なぜなら「ドラマ」とは海外では映画のジャンルの1つを指すからです。ですから、日本のドラマの中でも、ジャンルがコメディーであれば海外の人は「comedy」と言いますし、アクションであれば「action」と言います。
では、私たち日本人が「ドラマ」を英語でどういうのかですが、答えは「series(シリーズ)」と言います。
ドラマは英語で“series(シリーズ)”と言う。
まとめ
今回は英語っぽいけど実は和製英語である言葉を紹介しました。
以下は、今日紹介した和製英語のまとめです。
日本語教師の皆さんは授業中にうっかり使わないように注意しましょう。
1. ノートパソコン:laptop(ラップトップ)
2. 電子レンジ:microwave(マイクロウェーブ)
3. コンセント:outlet(アウトレット)
4. フライドポテト:french fries(フレンチ フライス)
5. アメリカンドッグ:corn dog(コーン ドッグ)
6. ソフトクリーム:ice cream(アイスクリーム)
7. シュークリーム:cream puff(クリーム パフ)
8. アルバイト:part time job(パート タイム ジョブ)
9. サラリーマン:office worker(オフィス ワーカー)
10. パーカー:hoodie(フーディー)
11. ワンピース:dress(ドレス)
12. ホチキス:stapler(ステープラー)
13. セロテープ:scotch tape(スコッチ テープ)
14. シャープペンシル:mechanical pencil(メカニカル ペンシル)
15. 車のハンドル:steering wheel(スティーリング ウィール)
16. バックミラー:rear-view mirror(リア ビュー ミラー)
17. ガソリンスタンド:gas station(ガス ステーション)
18. カンニング行為:cheat(チート)
19. ドラマ:series(シリーズ)