英語の接続詞には大きく分けると「等位接続詞」と「従属接続詞」の2種類あります。
このページではこのうちの「従属接続詞」をピックアップして、解説していきます。
「等位接続詞」や「従属接続詞」がわからないという人は、こちらの記事で解説しているので、合わせてお読みください。
目次
英語の従属接続詞
従属接続は、2つのうち一方が重要で、もう一方はあくまでも補助的に接続します。
英語の従属接続詞はたくさんありますが、よく使うものは次の表に書いてあるものです。
日本語 | 英語 |
もし〜なら / 〜かどうか | if |
〜時 | when |
〜する間 | while |
〜して以来 | since |
〜なので | because / since |
〜ために | in order that / so that |
〜だけれども | although / though |
さらに上の4つをタイプ別に分けると、次のようになります。
if:条件・二択
because / since:理由・原因
in order that / so that:目的
when / while / since:時
although / though:譲歩
それでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
条件・二択のif
1. 条件のif
条件のifは「もし〜なら・・・」と訳し、「〜」の条件が成立すれば、「・・・」も成立することを表します。
ifを使った文の形は次のようになります。
① if + 文1, 文2
→ もし文1なら、文2
② 文1, if + 文2
→もし文2なら、文1
ifは文頭にも、後ろの文の前にも持ってくることができます。
どちらの場合でも、ifとくっついている文(if節)が成り立つことで、もう一方の文が成り立つことを表します。
例文を見た方がイメージしやすいと思うので、いくつか例文を載せておきます。
If I have too much money, I want to travel all over the world.
お金がたくさんあったら、世界中を旅行したい。
これは「お金がたくさんある」という条件が成立さえすれば、「世界中を旅行する」ということを表します。
If it‘s true, I’ll never see him again.
もしそれが真実なら、私は2度と彼と会わない
If it rains, the game will be canceled.
もし明日雨なら、試合は中止になります。
ifを使う時に注意しなければいけないことは、ifとくっついている文(if節)が未来のことを表している場合でも、現在形になることです。
なので、willを付けないように注意しましょう。
2. 二択のif
二択のifは「〜かどうか」と訳します。
使い方は次のようになります。
文1, if + 文2
→文2かどうか、文1
ちょっとわかりにくいと思うので、例文を先に見ましょう。
I don’t know if he can join the party.
彼がパーティーに参加できるかどうかわからない。
この文ではif節の中が二択を表します。
なので、「彼がパーティーに参加できる」、「彼がパーティーに参加できない」の2択を表し、それを「私はわからない」と述べていることになります。
尚、二択のifを使う場合は文頭ではなく、文中にifが来ます。
二択のifは「whether」で置き換えることも可能ですが、実際の会話ではifを使うことが多いです。
他にもいくつか例文を載せておきます。
Do you know if Kim has a boyfriend?
キムさんに彼氏がいるか知ってる?
I cooked pasta for my boyfriend, but I dont’t know if it’s good.
彼氏のためにパスタを作ったけど、美味しいかどうかはわからない。
理由・原因のbecause / since
becauseやsinceは「〜なので」と訳し、理由や原因を述べるために使う接続詞です。
その他にもasを使った言い方もあり、それぞれの使い方や違いについては以前、以下の記事にまとめているので、ここでは割愛します。
興味がある方はこちらの記事をチェックしてみてください。
目的のin order that / so that
in order that や so thatは何か目標や目的があって、それらを実現するために〜する、と述べたい時に使う接続詞です。
例を挙げると、
- 大学に行くために、毎日頑張って勉強しています。
- 明日、早く起きれるように目覚まし時計をセットします。
このように「大学に行く」、「早く起きる」という目標があって、その目標達成のために「毎日勉強する」や「目覚まし時計をセットする」といった達成のためのアクションを接続詞を使って繋いでいます。
in order that / so thatを使った文の形は次のようになります。
① 文1 + in order that + 文2
→ 文1するために文2
② 文1+ so that + 文2
→文1するために文2
I cooked it sweet so that children can eat it.
子供でも食べられるように甘くしました。
I set the alarm so that I will not be late.
遅刻しないように目覚まし時計をセットします。
尚、in order thatとso thatはほとんど同じ意味で使いますが、in order thatの方がフォーマルな表現なので、カジュアルな会話では so thatを使うことが多いです。
時のwhen / while / since
1. whenの使い方
whenを接続詞として使うときは「〜する時」や「〜であった時」などと訳します。
① When + 文1, 文2
→ 文1のとき、文2
② 文1+ when + 文2
→ 文2のとき、文1
When I was a child, I often traveled with my family.
子供のころ、よく家族と旅行しました。
上の文では「よく家族と旅行した」という情報を、「子供のころ」という「時」の情報を付加しています。
When I sleep, I don’t turn on the light.
寝るとき、私は電気を消しません。
上の文では「私は電気を消さない」という情報を、「寝るとき」という「時」の情報を付加しています。
このように、「いつの話なのか」を情報として付け加えるときに、接続詞の「when」を使います。
2. whileの使い方
whileは「〜あいだに」と訳し、ある状態や動作が継続している最中に、もう1つ別の出来事が起こったり、別の動作をしたことを表したい時に使います。
whileを使った文の形は次のようになります。
① While + 文1, 文2
→ 文1しているあいだに文2
② 文1+ while + 文2
→ 文2しているあいだに文1
There was an earthquake while I was sleeping.
寝ているあいだに、地震がありました。
上の文では「寝る」という動作が継続している最中に、「地震が起きる」という別のイベントが発生したということを表します。
I want to travel to various countries while I am single.
独身の間に、色々な国を旅行したい。
上の文では「独身だ」という状態が継続している最中に、「色々な国を旅行する」という別の動作が発生しています。
whileには「〜一方で」という対比を表す接続詞として使うこともあるので覚えておきましょう。
3. sinceの使い方
理由や原因を表す場合にsinceを使うことがありますが、その他に「〜して以来」という時を表す意味で使うこともあります。
そう聞くと、「after」と何が違うのと思うかもしれませんが、sinceは「〜してから(ずーーーっと続いている)」言うニュアンスがあるので、近い過去から現在までのことを話す場合は使うことができません。
また、未来のことについて言う時も使うことができないので注意しましょう。
文1+ since + 文2
→ 文2して以来、文1
I have never seen him since graduated from college.
大学を卒業して以来、彼とは一度も会っていません。
I have lived in America since I was 7 years old.
7歳の時からずっとアメリカに住んでいます。
譲歩のalthough / though
譲歩とは「自分の意見や主張を押し通さず、他人の考えと折り合いをつけること。」という意味の言葉ですが、英文法の世界の譲歩は「〜だが」や「〜だけれども」、「〜だとしても」といった表現を指します。
① Although / Though + 文1, 文2
→ 文1だけれども文2
② 文1, though
→文1だけれども
Although her English grade is very good, she can’t speak English well.
彼女は英語の成績はとてもいいけれど、英語を話すことができない。
Although I did my best, I couldn’t pass the exam.
全直を尽くしたが、試験に受からなかった。
強調して言う場合は、「even though」が使われます。
最後に
今回は従属接続詞の用法について紹介しました。
他にも色々とありますが、まずは今回紹介したものが基本となるので、それぞれの働きや使い方をしっかりと頭に入れておきましょう。
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