不定詞

【英文法】英語の使役表現「〜させる」の言い方まとめ

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「母は私に部屋を掃除させた。」や「私に説明させてください。」のように「〜させる」を使った表現を使役表現と言います。

今回はこの使役表現について、英語ではどう表現するのか解説していきます。

使役表現の種類は大きく3つ

使役表現は日本語の「〜させる」という表現と冒頭で説明しましたが、もう少し機能を細かく分けると次の3つに分けることができます。

使役表現の用法
  1. 強制:無理やり〜させる
  2. 許可:〜することを許す
  3. 依頼/当然の行為:〜してもらう

そして、それぞれの機能によって使われる動詞が異なります。

①「強制」であれば「make」、②「許可」であれば「let」、③「依頼/当然の行為」であれば「have)」です。

使い方を間違えると相手を不快な気持ちにさせたり、変な顔をされてしまうこともあるかもしれないので、それぞれきちんと使い分けられるようにしておきましょう。

使役表現で使う動詞(使役動詞)

  1. 強制:make
  2. 許可:let
  3. 依頼/当然の行為:have

ちなみに、冒頭で「〜させる」を使った表現=「使役表現」と書いていますが、これはあくまでも「使役表現」の意味をイメージしてもらいやすいように述べただけで、「〜させる」の意味を持つ英単語すべてが、使役動詞というわけではありません。



使役動詞を使った文の形

それでは、使役動詞「make」、「let」、「have」を使った文の形を例文を紹介しながら解説していきます。

1. 強制の「make」

(1) My mother made me clean my room.
母は私に部屋を掃除させました。

(2) I made my child eat vegetables.
私は子供に野菜を食べさせました。

上の2つの文を見てもらうと、だいたい文の型がわかると思いますが、使役表現は「使役動詞 + 目的語 + 動詞の原形」という形をとります。

(1)の文では前半で「My mother made me:母は私にさせました」と文が来て、後半で「clean my room:掃除することを」と情報を補っています。掃除を全然しない「私」に対して、母が「掃除しなさい!」と無理やりさせる場面ですね。

(2)の文も同様に前半で「I made my child:私は子供にさせました」と文が来て、後半で「eat vegetable:野菜を食べることを」と情報を補っています。野菜を食べない「子供」に対して「私」が「食べなさい!」と無理やりに食べるように言う場面です。

さて、「情報を補う」と聞くと、以前に紹介した「不定詞」を使って「to 動詞の原形 を使うのでは?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

しかし、使役構文の場合は「to」が省略された形で接続します。これを「原形不定詞」と言います。

文法用語は覚える必要はありませんが、参考書などで紹介されている場合もあるので参考までに頭に入れておきましょう。

●使役動詞を使った構文
使役動詞 + 目的語 + 動詞の原形

※動詞の原形の前に「to」は不要なので注意

「不定詞ってどんな文法だっけ?」と忘れてしまった方は、こちらの記事で復習してください。

【英文法】不定詞の用法まとめ不定詞といえば「to 動詞の原形」で表される表現ですね。 今回はこの不定詞の用法をおさらいしていきましょう。 不定詞の基本用法 ...

2. 許可の「let」

letは「息子に一人暮らしをさせてあげる」や「ちょっと考えさせてください」と言ったように許可したり、許可をもらうときに使います。

(1) Let me think about it first.
まずは考えさせてください。

(2) I let my son study abroad.
息子に海外留学をさせてあげた。

上の文の訳を見てもらえればわかる通り、どちらも無理矢理な感じはしないですよね。

どちらかというと、良いこと、嬉しいことですね。

これを「make」にしてしまうと、無理矢理に考えさせたり、留学させたりというニュアンスになるので、注意が必要です。

3. 依頼/当然の行為の「have」

(1)I had the doctor check my arm.
医者に腕を診てもらった。

(2)I will have Tanaka call you back later.
田中にあとで、折り返しの電話させます。

haveは「相手に対してそうしてもらうのが当然である」というような場面で使います。

例えば(1)の文では、医者に腕を診てもらうのは、お金を払っているので当然です。

また、(2)の文では、クライアントから電話があって、たまたま田中さんが不在にしているような場面です。クライアントから折り返しの電話が欲しいと言われたので、「田中に折り返しの電話をさせます。」と伝えています。

これを「make」にすると、医者に「俺の腕を見ろ」、田中さんに「電話しろ!」と言った雰囲気になるので、不自然ですよね。

それに「let」にした場合も、医者に「しょーがないから、俺の腕を見せてやるよ。」、田中さんに「しょーがないから、電話かけさせてやると。」と、これまた変な意味になってしまいます。

なので、こういった場合は「have」を使って表現します。



最後に

今回は英語の使役表現についての紹介でした。

今回紹介したmake、let、haveの3つの使役動詞についてそれぞれのニュアンスの違いや使い方がわかりましたか?

理解できたいという人は外国人のお友達と会話で使ってみたり、例文をたくさん作るなどして練習してください。

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