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【英文法】「比較級」の使い方まとめ

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英語の比較表現には大きく分けると「原級」、「比較級」、「最上級」の3つがあります。

このページではこの中から「比較級」をピックアップして、解説していきます。

そもそも比較級ってなに?

「比較級」とは

  • たかし君はケント君より背が高い。
  • このTシャツはあのTシャツより安い。

上の例文のように、2つの物や人を比較して、一方の程度が高い、あるいは低いということを表す表現を指します。

比較級のイメージ

ポイントは「2つの物や人を比較する」という点で、比較対象が3つ、4つになると他の比較表現「最上級」を使います。



比較級の文の形1:基本形

比較級の文の基本形は次のようになります。

文型:〜より・・・だ ①

主語 + 動詞 + 形容詞・副詞er + than + 比較対象

形容詞や副詞の語尾に「er」をつけて、「than 比較対象」と続きます。

ただし「pretty」のように語尾が「y」で終わる単語は「prettyer」ではなく、「prettier」と変化するので注意が必要です。

形容詞・副詞の変化の例

  • old → older
  • near → nearer
  • tall → taller
  • busy → busier
  • clever → cleverer

では、次に比較の文を作ってみましょう。

My dog is cute.
私の犬はかわいいです。

この文を「私の犬はあなたの(犬)よりかわいいです。」の文にすると次のようになります。

My dog is cuter than yours.
私のあなたのよりかわいいです。

文の後半は「your dog」でもOKです。

ただ、文の前半で「dog」が登場しているので、「yours」を使う方が自然です。

 

では、もう1つだけ比較の文をつくってみましょう。

I wake up early.
私は早く起きます。

この文を「私の弟より早く起きます」の文にすると次のようになります。

I wake up earlier than my brother.
私は弟よりも早く起きます。

いかがでしょうか。

文の形さえ、きちんと頭に入っていれば、そんなに難しくはないですよね。

●その他の例文

Tom is taller than me.
トムは私より背が高いです。

※ 上の文の”than me” を “than I”にしてもOKですが、ネイティブは”than me”を使います。

This T-shirt is cheaper than that one.
このTシャツはあのTシャツより安いです。

Tanaka studies harder than Kimura.
田中さんは木村さんよりも熱心に勉強します。

では、基本形が理解できたところで、クイズです。

次の文を英語にするとどうなりますか?

クイズ

次の日本語を英語に直しなさい。

Q. このカバンはあのカバンより高いです。

ちなみに「This bag is expensiver than that one」は間違いですよ。

比較級の文の形2:moreを使った形

先ほどの「このカバンはあのカバンより高いです。」の英訳ですが、

This bag is more expensive than that one.

となります。

形容詞・副詞の後ろに「er」を付けるんじゃないの?

基本の形は形容詞・副詞の語尾に「er」を付けるだけでOKなのですが、単語が長かったり(2音節以上のほとんどの単語)、「-ly」で終わる副詞の場合は「er」を付けず、単語の前に「more」が来ます。

文型:〜より・・・だ ②

主語 + 動詞 + more + 形容詞・副詞 + than + 比較対象

参考までに日常生活でよく使う単語で、moreを使うものをあげておきます。

  • interesting(面白い)
  • expensive(高い)
  • beautiful(美しい)
  • important(大切な)
  • difficult(難しい)
  • popular(人気がある)
  • useful(役に立つ)
  • convenient(便利な)
  • carefully(注意深く)
  • quickly(速く)

では、moreを使った比較の文を作ってみましょう。

Japanese is difficult.
日本語は難しいです。

この文を「日本語は英語より難しいです。」の文にすると次のようになります。

Japanese is more difficult than English
私のあなたのよりかわいいです。

文の形さえ、きちんと頭に入っていれば、そんなに難しくはないですよね。

●その他の例文

Life is more important than money.
命はお金よりも大切だ。

Smart phones are more convenient than computers.
スマホはパソコンよりも便利だ。

では、基本形が理解できたところで、クイズです。

次の文を英語にするとどうなりますか?

クイズ

次の日本語を英語に直しなさい。

Q. この教科書はあの教科書よりもいいです。

ちなみに「This textbook is gooder than that one.」や「This textbook is more good than that one.」は間違いですよ。


比較級の文の形3:不規則型

先ほどの「この教科書はあの教科書よりもいいです。」の英訳ですが、

This textbook is better than that one.

となります。

え?単語が別のものに変わったよ?

比較級を使う場合、単語によっては「er」や「more」を付けるのではなく、下の表のように別の単語に変化するものも存在します。

原級 比較級
good better
well better
bad worse
badly worse
ill worse
many more
much more
little less

これは覚えるしかないので、覚えてしまいましょう。

文型:〜より・・・だ ③

主語 + 動詞 +  形容詞・副詞(不規則型) + than + 比較対象

では、不規則型を使った比較の文も作ってみましょう。

His English is good.
彼の英語は上手です。

この文を「彼は英語は私のより上手です。」の文にすると次のようになります。

His English is better than mine.
彼は英語は私のより上手です。

mineを「my English」にしてもOKですが、「mine」の方が自然な英語です。

比較級を使った表現

比較級の作り方は以上で終わりですが、合わせて比較級を使った色々な表現を紹介しておきます。

日常会話として、よく使う表現もあるのでぜひ頭に入れておきましょう。

1. どっちがより〜ですか?

「どっちのほうが高いですか。」、「どっちのほうが人気がありますか。」のように「どっちのほうが〜ですか」という表現は日本語でもよく使いますよね。

これを英語で表現すると次のようになります。

文型:どっちがより〜ですか?

Q. Which(Who) is + 比較級, A or B?

A:A/B is.

疑問詞は物を比較するときは「Which」を、人を比較するときは「Who」を使います。

例えば、「このカバンとあのカバンとどちらが安いですか?」と尋ねたい場合は、

Which is cheaper, this bag or that one?

とWhichを使って尋ねます。

そして質問に「このカバンです。」と答えるときは、

This bag is.

のように「主語 + 動詞」で答えます。

これは「This bag is cheaper than that one」を省略したものです。

●その他の例文

Who is taller, Tom or John?
トムとジョンはどっちのほうが背が高い?

Which is more popular in your country, soccer or basketball?
君の国ではサッカーとバスケとどちらのほうが人気なの?

2. AとBとどっちが好きですか?

2つのうち、どちらが好きか尋ねる場合は、次のように言います。

文型:AとBとどっちが好きですか?

Q. Which do you like better, A or B?

A:A/B does. あるいは I like A/B better.

例えば、「夏と冬とどっちのほうが好き?」と尋ねたい場合は

Which do you like better, summer or winter?

と言い、質問の答え方は

Summer does.
I like summer better.

のように言います。

3. 〜ほど・・・でない

比較する相手や物よりも程度が低いことを表したい場合、「less」を使って次のように表現できます。

文型:〜ほど・・・でない?

主語 + 動詞 + less 形容詞/副詞 than + 比較対象

例えば、「このカバンはあのカバンほど高くない」と言いたい場合、

This bag is less expensive than that one.

となります。

しかし、実際は 原級の使い方まとめ で紹介した「not as 〜 as」の文型を使うほうが多いです。

4. 〜すればするほど

「言語は話せば話すほど上達します」や「食べれば食べるほど太るものだ」のように「〜すればするほど」という表現も比較級を使って表現できます。

文の形については、下の別記事で紹介しているので、知りたい方は合わせてお読みください。

【英語でどういう?】〜すればするほど / 〜であればあるほどこのページでは「英語は話せば話すほど上達が早くなる」や「安ければ安いほどいい」のように「〜すればするほど / 〜であればあるほど」をどう...

まとめ

今日は比較表現の1つ「比較級」について解説しました。

文型が理解できたら、次はアウトプットしましょう。

単に理解しただけでは英語は身につきません。たくさん例文を作ったり、学習した例文を使って日記を書くなど、アウトプットすることが重要ですよ。

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