日本語の初中級の文型に「〜始める」と「〜出す」という文型がありますね。
これらはどちらも、何かの動作を始めることを表す表現なのですが、意味が少し似ているので、学習者から意味の違いを聞かれることがあります。
そこで、今回はこれら2つの文型の違いを英語でどう説明・補足すれば良いのか、確認しましょう。
「〜始める」と「〜出す」の違い
まず、「〜始める」と「〜出す」の違いですが、まとめると以下のような違いがあります。
- 突発性のある動作の場合、「〜出す」が使われる。
- 「〜しましょう」や「〜しようと思っている」のような話し手の意志を表す文では「〜始める」が使われる。
上記のポイント1について、例文をあげると以下のようになります。
(1) 突然、子供が飛び出して来たので、びっくりした。
(2) 突然、子供が飛び始めて来たので、びっくりした。
上の文では話し手はどちらも「突然」起こった事象について話しています。
この場合、「出す」を使うのが適切で、「始める」を使うと不自然な文になります。
では、ポイント2についてはどうでしょうか。次の例文を見てください。
(3) 来年からスペイン語を勉強し出すつもりだ
(4) 来年からスペイン語を勉強し始めるつもりだ。
上の文では話し手の意志を表す「〜つもり」を使った表現ですが、この場合「出す」を使った文章は不自然で、「始める」を使うのが一般的ですね。
それでは、このポイント1と2を英語でどうやって説明するか確認しましょう。
「〜始める」と「〜出す」の違いを英語で説明する
「〜始める」,「〜出す」, both of them are expressions to express that an action or event has begun.
「〜始める」is normally used to express the continuous action that has a beginning and an end, on the other hand 「〜出す」is used to express an action or event that suddenly happens
この辺では、3月中旬から桜が咲き始めます。
突然、子供が飛び出して来たので、びっくりした。
The sentence that express the speaker’s volition such as「〜しましょう」,「〜しようと思っている」, 「〜始まる」is used not 「〜出す」.
来年からスペイン語を勉強し始めるつもりだ。
来年からスペイン語を勉強し出すつもりだ
まとめ
今回は初中級の文型「Vたばかり」と「Vたところ」の違いを確認し、その違いをどうやって英語で説明するのかを紹介しました。
JLPT N4の必須文型なので、きちんと違いや意味を教えられるように準備しておきましょう。