「チョコレートはカカオから作られている」や「このテーブルは木でできている」のように「〜から作られる」・「〜でできている」と表現したい時、英語では「be made of」か「be made from」を使います。
高校英語でこれらを勉強したと思いますが、いつも「from」なのか「of」なのかで迷ってしまいませんか。
そこで、今回はこの2つの表現の違いをおさらいしましょう。
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目次
「be made of」と「be made from」の違い
参考書の言葉を借りるならば「材料ならof」、「原料ならfrom」という説明になると思いますが、そもそも「原料」と「材料」とだけ言われても「あ〜、なるほど〜」となりますか?
例えば、次のような文は「from」と「of」どちらを使うと思いますか。
- This jacket is made (of ? / from ? ) leather.
- This steak is made ( of ? / from ? ) tofu.
- This table is made ( of ? / from ?) wood.
- Paper is made ( of ? / from ? ) wood.
答えは ①と③は「of」を②と④は「from」です。
「別に難しくない」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、「これは原料だから・・・from」、「これは材料だから・・・of」と頭の中で毎回、考えていてはすぐに口から出てきませんし、「原料なのか、材料なのか」いつも考えるのは、かなりストレスがかかります。
では、どのように使い分ければいいのでしょうか?
「of」を使うのか、「from」を使うのか簡単に判断する方法
そもそも「原料」と「材料」なんていう似たような言葉で説明しているから、ややこしく感じてしまうのです。
2つの言葉の大きな違いは物が完成したときに、原形をとどめているか、とどめていないかです。もっと別の言い方をすると、「その物が何でできているかパッと見てわかるか、わからないかです。」
前者は「材料」で、後者は「原料」になるわけですが、これらの言葉の意味を覚える必要はありません。
物を見て、パッとすぐに何でできているのかわかる場合は”of”を、パッと見てすぐにわからない場合は”from”を使えばいいのです。
例えば、木製のテーブルを想像してください。パッと目で見て、木から作られていることがわかりますよね。ですから、「of」を使うことになります。
先ほど紹介した例文もチェックしましょう。
This jacket is made (of ? / from ? ) leather.
まず、上の例文ですが、革のジャケットってパッと見て革製だってわかりますよね。もちろん合皮も中には含まれていますが、そういった例外を省けばすぐに革で作られていることがわかるはずです。ですから、「of」を使います。
This steak is made ( of ? / from ? ) tofu.
次のこの文ですが、「ステーキ」って聞くと一般的に肉を想像するかもしれませんが、肉にも色々な種類がありますし、最近では豆腐ハンバーグのように肉とは違う材料で作られることもあります。
ですから、パッとみどんな肉なのか、あるいはそれ以外の物が使われているのかわかりませんね。
そのため、「from」を使います。
This table is made ( of ? / from ?) wood.
先ほど、木製のテーブルを例に挙げて解説しましたね。木でできたテーブルはパッと見てそれが木製であることがわかりますから、「of」が正しいです。
Paper is made ( of ? / from ? ) wood.
紙を見た時に、それが何でできているのか知識がなければわからないですよね。パッと見て木から作られているなんてわかりません。ですから、この文の場合「from」が使われます。
「be made of」と「be made from」を使った例文集
1. be made of
1. This jacket is made of leather.
このジャケットは革製だ。
2. This table is made of wood.
このテーブルは木製だ。
3. The house is made of wood.
その家は木でできている。
2. be made from
1. Wine is made from grapes.
ワインはぶどうから作られている。
2. This steak is made from tofu.
このステーキは豆腐から作られている。
3. Butter is made from milk.
バターはミルクから作られる。
4. Japanese sake is made from rice.
日本のお酒は米から作られている。
5. Chocolate is made from cacao.
チョコレートはカカオから作られている。
どっちを使えば良いのかわからなかったら
「of」と「from」とどちらを使えば良いのかわからない場合は、勘で好きな方を使ってください。
英語学習者、特に初級者は「もし、間違っていたらどうしよう・・・」と考えて、会話に消極的な人が多いです。ですが、ネイティブスピーカーでも、よく文法を間違うことがありますし、あまり間違いを気にしません。
今回の「made of」と「made from」について言えば、物によっては「of」と「from」の両方が使えるケースもありますし、どちらも同じ意味を表す表現なので、たとえ、”of”と”from”を間違えてもコミュニケーション上、問題はありません。
ですから、あまり神経質になる必要はなく、迷ったら好きな方を言えばいいと思います。
「made of」と「made from」の違いまとめ
今回は「〜から作られる」・「〜でできている」を意味する「made of」と「made from」の違いをおさらいしました。
最後に2つの違いを以下にまとめておきます。
- be made of:パッと見てそれがどんな物から作られているかわかるもの
- be made from:パッと見てそれがそれがどんな物から作られてるかわからないもの
ややこしい文法なので、たくさん例文を作って2つの違いをマスターするようにしましょう。