「付加疑問文」とは「付加」という漢字があるように文の後ろに付け加えて疑問の形にする用法のことを指します。
日本語では「この本面白いでしょ?」や「トムさんの番号って090-〇〇〇〇〇だよね?」のように「〜でしょ?」や「〜よね?」と訳されます。
使用場面は日本語の文を見てもらえれば分かるとおり、相手に同意を求める時や確認するときなどに使われます。
さて、今回はこの付加疑問文を英語でどうやって表現すればよいのか、使い方を解説します。
付加疑問文の作り方
付加疑問文の作り方はとても簡単です。
(1)You like coffee.
君はコーヒーが好だ。
(2)It’s very cold today.
今日はとても寒い。
これを付加疑問文にすると次のようになります。
You like coffee, don’t you?
君はコーヒーが好きだよね?
It’s very cold today, isn’t it?
今日はとても寒いよね
例文を見ればだいたい作り方がわかるのではないでしょうか。
付加疑問文を作るには付加する前の文が肯定形で、しかも動詞が一般動詞なら「don’t」を、be動詞なら「isn’t」を使い、その後に主語を置きます。
では、前の文が否定形の場合どうでしょうか。
(1)You don’t like coffee.
君はコーヒーが好きじゃない。
(2)It’s not very cold today.
今日はあまり寒くない。
これを「君はコーヒーが好きじゃないよね?」、「今日はあまり寒くないよね?」の文に変えたいです。
なんとなく、作り方は予想できると思いますが、次のように言います。
(1)You don’t like coffee, do you?
君はコーヒーが好きじゃないよね。
(2)It’s not very cold today, is it?
今日はあまり寒くないよね。
前の文が否定分の場合、付加疑問文の動詞は肯定形になります。
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付加疑問文の答え方
付加疑問文は疑問文の一種なので、質問されたら、「Yes/No」で答えればOKです。
しかし、前の「否定文の付加疑問文」は少し注意が必要です。
(1)You don’t like coffee, do you?
君はコーヒーが好きじゃないよね。
この問いに対して、日本語で「はい/いいえ」で答える場合は「はい、好きじゃないです。」、「いいえ、好きですよ。」という風に答えますが、これを英語で次のように言うと間違いです。
Yes, I don’t.
No, I do.
これは「 英語初級者が間違えやすい否定疑問文の答え方 」でも解説しましたが、英語の場合、疑問文を取っ払った通常の疑問文の時と答え方が同じであるので、次のように答えるのが正解です。
No, I don’t.
はい、好きじゃないです。
Yes, I do.
いいえ、好きですよ。
主語が私「I」の場合の付加疑問文
I am good at cooking.
私は料理が上手です。
これを付加疑問文の形にして、「私って料理が上手でしょ?」と言いたい場合はどうでしょうか。
これまでのルールに従えば「amn’t I」と言ってしまいそうですが、主語がIの時は特別で、次のように言います。
I am good at cooking, aren’t I.
私は料理が上手でしょ。
見ての通り、be動詞「are」を使って表現します。
I am 〜の付加疑問文を作る場合は「aren’t I」を使う。
もう少し気軽に尋ねたい場合
「〜でしょう」や「〜だよね」は付加疑問文を使って表現すると解説してきましたが、特に英会話に慣れていない人だと「え〜と前の文は一般動詞が使われているから・・・」と頭で考えてしまって、すぐに口から文が出てこないなんてこともあるかもしれません。
そんな時は次のように言うこともできます。
You don’t like coffee, right?
君はコーヒーが好きじゃないよね。
I am good at cooking, rigth?
私は料理が上手でしょ。
「right」には「正しい」という意味もあり、これを文末に置くことで付加疑問文のように使うことができます。
その他に、「いいよね?」と確認した場合に「ok?」を使うこともあります。
最後に
今回は付加疑問文の使い方について紹介しました。
そこまで難しい文法ではないと思いますが、否定文の付加疑問文に答える時は少し間違えやすいので注意しましょう。
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