みんなの日本語の第14課で「て形」を導入しますよね。みなさんはどのように導入していますか?
いきなり「動詞のグループ分け」を説明し、「て形の作り方」を説明しますか?
これだと、学生は何を一体勉強しているのか想像もできないですよね。
ですから、て形の導入の前に、「て形とはどういったものなのか?」、「どんな場面で使われるのか?」こういったことを示してあげる必要があります。
そこで、今回は英語を交えながら、て形を導入する流れを紹介します。
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目次
て形導入までの流れ
まず、て形の導入までの流れですが、次のような流れで進めて行きます。
- 「Nをください」の復習をする
- 「Vてください」の意味を推測させる
- 「Vてください」の意味を説明し、新しい動詞の形(て形)が使われていることを紹介する
- 動詞のグループによって、「て形」の形が変わるため、まずは動詞のグループを最初に説明する
- て形の作り方を説明する
では、上記について、もう少し詳しく紹介していきます。
1.「Nをください」の復習をする
①は絵カードを見せて、日本語で何というか問いかけるといいでしょう。
絵カードが作れないという人は以下の書籍に「Nをください」の絵カードが10枚ほど用意されているので、こちらを利用しても良いと思います。
2. 「Vてください」を使い、意味を推測させる
T:(「立ちます」絵カードを見せて)何ですか?
S:立ちます。
T:S1さん、(ジェスチャーをしながら)立ってください。
S1:(ジェスチャーを見て、意味を推測し立つ)
同様に「座ってください」、「見てください」、「話してください」などの指示もする。
たって ください。
すわって ください。
ここで、だいたい「Vてください」が指示を表すものだと推測できたところで、今日は新しい動詞の活用を勉強しますという流れで、「て形」を紹介する。
3. 「Vてください」の意味を説明し、新しい動詞の形(て形)が使われていることを紹介する
“Verb + kudasai” such as “立ってください” and “座ってください” is used when you request or instruct someone to do something.
And when you use this expression, you have to use the new form of verbs such as “立って”、”座って”.
This verb’s form is called 「て形」. Today we are going to study「て形」.
4. 動詞のグループによって、「て形」の形が変わるため、まずは動詞のグループを最初に説明する
Before I explain about the 「て形」, I am going to explain about the Japanese verb groups because depending on the verb group, the way of making 「て形」is different.
動詞のグループ分けについては、以前以下の記事で紹介しているので、割愛します。直接法でも教えられると思うので、必要な方だけチェックしてください。
5. て形の作り方を説明する
最後に「て形」の作り方を紹介します。
ここからは、直接法でも教えられると思うので、英語での進め方は特に紹介しません。
流れとしては、2グループ、3グループ、1グループの順に説明していきます。
教え方がわからない人は「日本語NET:みんなの日本語第14課」で紹介しているので、こちらを参照してください。
最後に
今回は、みんなの日本語 第14課で「て形」の説明に入るまでの流れを紹介しました。
いきなり、「動詞のグループ分け」や「て形の作り方」から入ると、混乱する学生もいるので、なるべくスムーズに導入できるように工夫しましょう。