助動詞

「had better:〜したほうがいいよ」を使う際の注意点

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

英語のhad betterは日本語に訳すると「〜したほうがいいよ」と学校では習ったと思いますが、この表現はどんな場面でも使える訳ではありません。

例えば、美味しいものを食べていて友達に「これ美味しいから、食べた方がいいよ。」と勧めたい時はどう言いますか?

もし「You had better try this because this is delicious.」なんて言ったら、友達に「えっ?」って反応をされてしまいますよ。

そのため、何でもかんでも「〜したほうがいいよ」と言いたい時に「had better」を使うのは良くありません。

そこで、今回は助動詞「had better」はどのような場面で使える言葉なのかをしっかりと理解しましょう。

今回の目標

had betterの使い方を理解する

had betterは「忠告」や「警告」を表す

「〜したほうがいいですよ」を意味するhad betterですが、これは「忠告」「警告」をする時に使われる表現です。

ですから、「〜をしなかったら悪い結果になりますよ」と言いたい時に使われます。

警告や忠告をしたい時に「had better」を使う。

例えば、友達と居酒屋で飲んでいる場面を想像してください。

今、時計を見るともう11時です。友達は少し遠い場所に住んでいるので、そろそろ帰らないと終電を逃してしまいます。

そんな時「had better」を使って次のように言うことができます。

You had better go home soon because it has already been getting late.
もう遅いから、そろそろ帰ったほうがいいよ。

上の文では、早く帰らないと終電を逃して帰れなくなるよと言う忠告の意味が込められています。

このように「〜しなかったら悪い結果になるよ」とアドバイスしたい時に「had better」は使われます。

じゃあ、「〜しないほうがいいよ」と否定の形で言いたい時は、次のどれでしょうか?

  1. not had better
  2. had not better
  3. had better not

答えは ③の「had better not」です。時々、間違える人がいるので注意しましょう。

「had better」は2語で構成されていますか、この2つがセットで1つの助動詞です。助動詞の否定形は「助動詞 + not」であることを考えれば「had better not」が適切であることがわかります。

「had better」の否定形は「had not better」

それでは「had better」を使った例文を見ておきましょう。

●例文
You had better report the system trouble to your boss early.
そのシステムトラブルのことを早く上司に伝えたほうがいいよ。

You had better not be late tomorrow.
明日は遅れないほうがいいよ。

You had better not believe her.
彼女のことを信じないほうがいいよ。



おすすめを言いたい時はshouldを使う

冒頭で紹介した「これ美味しいから食べた方がいいよ。」は警告や忠告ではなく「おすすめ」ですよね。

この文のように「おすすめ」を言いたい場合は、「had better」ではなく「should」を使います。

ですから、冒頭の例文は、「You should try this because this is delicious.」が正しい文になります。

おすすめを言いたい時には「should」を使う。

それでは、他の例文も見ておきましょう。

●例文
You should come to the party tonight.
今夜のパーティーに来たほうがいいよ。(楽しいから)

You should eat pad thai if you go to Thailand.
タイへ行くなら、パッタイは食べたほうがいいよ。

You should watch the movie which was released yesterday because it was fun.
昨日公開された映画、面白かったから見たほうがいいよ。

まとめ

今回は「〜したほうがいいよ」を意味するhad betterの使い方について紹介しました。

今回の内容をまとめると以下のようになります。

まとめ
  1. 忠告や警告:had better
  2. おすすめ:should
  3. had betterの否定形は had better not + 動詞の原型

今まで「had better」しか使っていなかったという人は状況に応じて「should」も使うようにしてください。

相手に誤解を与えないためにもこれらの表現を使い分けることはとても重要ですよ。

「〜すべきだ」だけじゃない!英語の"should"の使い方まとめ「もっと勉強すべきだ。」、「今すぐ病院へいくべきだ」など「〜すべきだ」と義務や当然の行動を表現したい時に使われる助動詞として、"should"がありますね。しかし、この"should"には義務を表す「〜すべきだ」以外にも、他の機能があるのをご存知でしょうか。今回は"should"の表現を復習しましょう。...

POSTED COMMENT

  1. iisaka より:

    初めてご連絡させて頂きました。
    私、株式会社スプリックスの飯坂と申します。
    突然のご連絡で大変失礼致します。

    細かい文法や言い回しについて非常に分かりやすく掲載されていて感動しました。今の時代英語をマスターする方は少なくありませんので、このような分かりやすい記事があるとやる気にも繋がりますね!

    弊社では、学校の先生方向けに授業準備のための無料情報サイト「フォレスタネット」を運営しております。
    この度、貴ブログに投稿されている記事の数々を拝見し、是非私共にお力をお貸し頂けないかと思いご連絡致しました。

    「フォレスタネット」は全国の先生方が実践等を共有し合うことで先生方の授業準備をご支援するサイトです。
    総数10万点以上の教材や実践例等の情報を掲載させて頂いております。
    他にも、授業内で使える小噺、小ネタ、学級経営に関するもの、先生方自身のスキルアップに繋がる情報も掲載致しております。

    しかし、全国の先生をご支援する為により多くの情報を揃えていきたいと思っております。
    つきましては、貴ブログにございます記事について、是非フォレスタネットへ掲載させて頂けませんでしょうか。
    掲載作業の一切は全て我々の方で進めさせて頂き、管理人様のお手間はとらせません。
    また、記事を掲載する際の名義は管理人様の名義のまま掲載させて頂きます。

    管理者様の記事は大変分かりやすく見やすい記事が掲載されているため、学校の先生にとって非常に貴重な情報となるかと存じます。

    ご不明な点も多々あるかと存じますので、何なりとご質問頂ければと存じます。
    この度は突然の不躾なお願いとなり、大変申し訳ございません。
    ご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

    ご連絡いただける際は下記のメールアドレスまでお願い致します。
    m.iisaka@sprix.jp

iisaka へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA