英語で過去の習慣「よく〜したものだ」を表す表現として、「would often」と「used to」の2種類があります。
しかし、これらの表現は違いを理解するのが難しく、英語学習者を悩ます表現の1つと言われています。
そこで、今回はこの2つの表現「would (often)」と「used to」の違いについてできるだけわかりやすく説明したいと思います。
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「would often」と「used to」の違い
どちらの表現も「過去の習慣を表す」という意味では同じです。しかし、それぞれで使える動詞やニュアンスの違いなどがあります。
それでは、2つの違いについて説明してきます。
1. 使える動詞が異なる
まずは、使える動詞ですが、「would often」の場合は動作動詞しか使えないのに対して、「used to」は動作動詞と状態動詞が使えます。(動作動詞、状態動詞が何かわからない人は【英語の動詞】「動作動詞」と「状態動詞」って何?を読んでください。)
つまり、「used to」は過去の習慣だけでなく、過去の状態を表すこともできます。
would often:動作動詞のみ使用可
used to:動作動詞も状態動詞も使用可
used to は過去の習慣だけでなく、状態も表すことができる。
そのため、「昔この辺りに公園があったなぁ」と過去の状態を言いたいときは以下のように「used to」を使ってしか表現できません。
There used to be a park around here.
昔、この辺りに公園があったなぁ。
2. 「used to」は現在と対比している
意味的な違いでいうと、「used to」は現在と過去を対比しているのに対して、「would often」は単に過去にしていたことを述べているというニュアンスの違いがあります。
例えば、「大学生の頃、よくギターを弾いたなぁ」と言いたい時、以下の2通りの言い方があります。
- I used to play guitar when I was a college student.
- I would often play guitar when I was a college student.
①のused toを使った分では、現在と対比していることになるため「大学生の頃はよくギターを弾いた。(でも、今は全然弾かなくなった。)」という意味になるのに対し、②のwould oftenを使った分では、単に過去の習慣を述べているだけであって「現在はギターを弾かなくなった」のか「現在もギターを弾くのか」がわかりません。
このように、「used to」は現在はしなくなったけど、以前はしていた過去の習慣を述べる時に使われます。
would often:単に過去の習慣を述べているだけ。(現在はどうかわからない)
used to:現在に対比して過去の習慣を述べている。
まとめ
今回は過去の習慣を表す「would often」と「used to」の違いについて紹介しました。
本当は細かく分析すると他にも違いはあるのですが、まずは、以下の違いをしっかりと理解しておくと良いと思います。
- 「would often」は動作動詞のみ使用可で、単に過去の習慣だけを述べている。
- 「used to」は動作動詞と状態動詞が使用可で、現在と対比して過去はどうだったかを述べている。